住宅先進国であるドイツの中央部のヴェルツブルクという街にありますドイツNo.1のアウトドア(屋外用)ブラインドメーカーのヴァレーマ社を訪問してきました。
ヴェルツブルクはロマンチック街道の北の出発点で、マイン川沿いにブドウ畑が広がるワインで有名なフランケン地方の中心都市です。世界遺産のレジデンツ(宮殿)は歴史を感じさせる建造物です。
ところで、アウトドア(屋外)ブラインドとは、住宅の窓ガラスの外側で日をさえぎる事により、室内の温度上昇をやわらげる効果がある他、シャッターとは異なり、ブラインドの角度を変更できることで、プライバシー確保としての目隠し効果もあります。
《夏の太陽光対策、それが外付けブラインド》
夏に太陽の光が室内に入ると暑くなる。日本人は昔からこのことをよく知っています。
南や西側の窓には、すだれやよしずを立てかけて、室内が暑くなりすぎないように工夫してきました。しかし、室内のブラインドやカーテンで遮っても、そのブラインドやカーテンそのものが太陽の光で暖められて、熱を発生させてしまいます。
また、エアコンで室温を下げながら、窓際でどんどん熱を発生させていてはとても非効率。気温が下がるまでいつまでもエアコンを動かしていなければいけません。
そこで、太陽の光は窓の外で遮るのが一番効果的でして、海外では外付けブラインドがとても普及しています。
「外付けブラインドとは?」の詳細解説へ⇒ |
私共の施工させて頂いたアウトドア(屋外)ブラインドのお客様導入事例を御紹介します。
工場の社屋にも当然ですが、アウトドアブラインドが設置されています。 ユニークなのは、ヴァレーマ社のトレードカラーであります赤のラインをブラインドの下方にデザインとして採り入れている事でした。 |
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工場内のショールームには様々なタイプのアウトドアブラインドが展示されています。
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工場内部の製造工程は残念ながら企業秘密という事で写真撮影はNGでした。実際に目で見た印象としましては、オートメーション化されている部分と人の手によって組み付けられている部分と共存しているという印象でした。また、最終の組み付け工程は全て女性の熟練工の手作業によって行われていました。 |
このお二人は日本を含むアジアパシフィック市場を担当しているベルトホールド・ラインハルト氏(左写真)とマルクス・ホッファルト氏(写真右)です。
非常に熱意のこもったお二人にヴァレーマ社の製品を御説明頂きました。 |
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街並みにもアウトドアブラインドが数多く施工されています。
住宅展示場も視察に行きました。
ここでも様々なタイプの一戸建て住宅にアウトドアブラインドが設置されていました。
ヴァレーマ社のオフィスは工場とは別のエリアに建っています。
建物も近代的でやはり窓にはブラインドが施工されています。
このオフィスの敷地の中でヴァレーマの製品テストの実際を見る事ができました。
この様な巨大(直径3m)なファンを使って、風に対する強度をテストします。
8気筒、150馬力、25m/秒の性能を持つ装置です。風の角度を変えるなどして実際の環境に近い状況を作り出してくれます。
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この様な実験の方法になります。 |
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風の力に対してどの様な製品であれば 安心してお使い頂けるかという 品質の研究に生かされています。 |
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強い風を受けながらも 電動で巻き上げる強度試験を行っています。 |
ヴァレーマ社は1955年にハンスウィルヘルム・レンコフさんが創業した会社です。
現在は約2700名の従業員をかかえ、360億円を超える売上げ規模を持つドイツNo.1のアウトドアブラインドメーカーです。現在では世界16ヶ国に輸出をしています。
10年前に創業者から娘さんのアンジェリック・レンコフ・ミュッケさんがCEOとして会社を引き継いでいます。(レディーボスと呼ばれているらしいです。)一緒に写真をとって頂きました。 |
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こちらは販売会社のヴァレーマインターナショナルの社長、アレクサンダー・グルンドホッフさんです。夕食を御一緒させて頂きました。非常にさわやかな紳士でした。 |
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■環境先進国ドイツ生まれの外付けブラインド |
ドイツでは冬、太陽光を積極的に取り込んで室内の空気を暖めています。灯油を燃やさず、電気を使わず、とてもエコな暖房方法です。 そして夏は、その太陽光を部屋の外のブラインドで遮ることで室温上昇を防ぎ冷房負荷を下げ、エネルギー消費を減らしています。 私たちにとって最も身近でクリーンなエネルギーは太陽光。外付けブラインドにより、太陽光と上手に付き合うことで、快適に生活しながら省エネできるのです。 |
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■外付けブラインドで日射を大幅カット
夏の昼間の冷房時、建物内に進入する熱量のほとんどは窓から入り込みます。屋根を通じて進入する熱量は5〜13%にすぎず、71%もの熱量が窓から入り込んできます。
そこで、外付けブラインドにより、窓から入り込む熱量の大部分を占める日射を効果的にカットします。
以下に外付けブラインドの有無に対する日射の遮蔽率の比較します。 |
−ガラス単体時−
通常のガラス窓のみの場合、約80%の日射が室内へ侵入します。
室内ブラインドがある場合でも、大部分の熱が室内へ入り込む為、熱エネルギーの遮蔽効果は高くありません。
ガラス単体時
(温室効果により、室温はどんどん上昇します)
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−外付けブラインド+ガラス−
窓の外側にブラインドを取り付けた窓では、日射の侵入が最大20%まで減少し、室内の快適な環境を守ります。外付けブラインドは窓の外で日射を遮る為、高い遮熱性能を発揮します。
遮熱性能は室内ブラインドの約3倍です。
外付けブラインド+ガラス
(太陽光エネルギーを80%カット、室温上昇を防ぎます)
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